『雲笈印範』、『御大典紀念 日本ダイレクトりー』について

2012年10月10日 更新

 森琴石ホームページ 文献抜粋:南画編に、
雲笈印範』、『御大典紀念 日本ダイレクトリー』を追加しました。

森琴石の伝記は同じような内容が多いので、ホームページンは重ならない内容のものを掲載していました。
新たな資料が増えた事、時代の順序を追ってみると著編者の<元になる書物>が分かるのでは無いかと考え、もう少しさまざまな資料をご紹介していきたいと思います。

 

『雲笈印範(うんきゅういんぱん)』について
◍明治の篆刻家木村鉄畊が明治32年より志を起し、海内の名家の印章を押印、書画や肖像を写真に撮り小伝を添えた8冊からなる和漢本で明治35年10月に完成させたもの。
◍書物を『雲笈印範』と名づけ、106名の人物の書画、肖像写真(全員では無い)、印譜が収録されている。
◍漢文の読みが不得手で正確に説明は出来ませんが、素人目で見ても非常に貴重な書物のようです。
◍森琴石は第3輯に掲載されており、肖像写真は端正な風貌に見えます。
印譜は4頁分がカラーで収録されていますが、明治のこの頃のカラーでの製版印刷は、非常に高価だったと思われます。印譜集として、人物伝記としても価値のある“稀覯本”と言えるでしょう。

 

 木村鐡畊について
山口県吉敷郡名田島村の生まれ、名は礼蔵。
小郡の篆刻家森冨一舟に師事する。
長崎で秦・漢の古印法を学び、東京へ移り名を叔明(としあき)と改め、篆刻業を営んだ。
明治天皇、皇太子に印刻を献上した。大正9年歿。

以上 <特定非営利活動法人 我が家の一品を逸品の世界に デジタルミュージアム
   
より引用させて頂きました。

 

 『御大典紀念 日本ダイレクトリー』について
◍御大典(ごたいてん)とは天皇が践祚(せんそ)後、皇位を継承したことを内外に示す儀典で、最高の皇室儀礼とされる。この書物は大正天皇の即位の時のもの。
大正即位の儀式は、1915年(大正4年)11月10日に京都御所紫宸殿で行われた。
◍『御大典 日本ダイレクトリー』は大正5年5月刊である事から、大正天皇の即位を祝い、当時日本で活躍している征治、経済、文学、美術工芸、其の他各界での緒名家104名を収録した<人名録>を刊行した。紳士録というようなものでしょうか? 
編輯蒹発行は阪本筑峰、発行所は甲寅通信社、全477頁。

●収録人物の内、画家と一部の政治家、実業家以外は知らない人ばかりですが、人物伝としても利用価値があると思われます。
前年の大正4年には『日本ダイレクトリー 御大典紀念』と、タイトルが前後した書物が刊行されている。津田伊平著編で発行所は甲寅通信社。頁数は458頁と少し少ない。
大正5年刊のものは、恐らく前年度のものを多少訂正を加え、人物も増やしたのでは無いでしょうか。◍編者の津田伊平、阪本筑峰については現在のところ不明です。

 

有難い”国立国会図書館検索機能”
以上2つの書物は、国立国会図書館サーチでの”森琴石に一致する資料”で、143件の資料名が出ています。

但し、同じ書誌が複数ある場合があります。
森琴石HPの所蔵情報:書誌では 国立国会図書館サーチでの資料数は42件位としていますが、当時より大幅に増加しています。
この国立国会図書館サーチの機能は、私共にとっては非常に有難いものです。

 

 

 

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